カナダの生活費はどれくらいかかるか：平均的な家族の支出と収入

一般的なカナダ人家庭の主な支出項目、総費用、そしてカナダの給与が快適な生活に十分かどうかについて。

カナダの生活費は住む場所によって大きく異なります。首都のオタワは不動産価格が比較的高いですが、多くの移民が集まるトロントやバンクーバーのような大都市よりは安くなっています。カナダの主な生活費を見てみましょう。

住居費

2024年9月現在、カナダの平均家賃は月2,021カナダドル（1,486米ドル）です。住居タイプによって価格は異なります：

ワンルーム：月1,748カナダドル（1,285米ドル）
2ベッドルーム：月2,402カナダドル（1,766米ドル）
3ベッドルーム：月2,836カナダドル（2,085米ドル）
一戸建て：月2,300カナダドル（1,690米ドル）

トロントでは価格が高くなり、1ベッドルームの平均が2,428カナダドル（1,785米ドル）、2ベッドルームが3,158カナダドル（2,322米ドル）です。オタワでは少し安く、それぞれ2,039カナダドル（1,500米ドル）と2,568カナダドル（1,888米ドル）です。ウィニペグのような人気の低い都市では、2ベッドルームで約1,775カナダドル（1,305米ドル）とかなり安くなります。

家賃に加えて、光熱費も考慮する必要があります。アパートの場合、月100〜250カナダドル（73〜183米ドル）程度かかります。これには通常、水道、電気、ガスが含まれます。住居を探す際は、光熱費が家賃に含まれている場合もあるので、広告をよく読むことが大切です。

食費

食費は家族の人数や食生活によって大きく異なります。4人家族の場合、月約1,300カナダドル（956米ドル）を食料品に費やすと言われています。多くのカナダ人はコストコのような卸売店で買い物をして節約しています。外食をすると出費が大幅に増え、安価なレストランでのランチでも平均25カナダドル（18米ドル）かかります。

新しい移民は、到着後数ヶ月間、支援センターやフードバンクから無料で食料を得られることがあります。これは適応期間中の経済的負担を大きく軽減できます。

交通費

大都市では公共交通機関が充実していますが、特に子供のいる家族には車が必要になることが多いです。

2024年現在、カナダ人は車の所有に平均1,300カナダドル（956米ドル）を費やしています。主な車の費用は以下の通りです：

リース：月500〜600カナダドル（368〜441米ドル）
保険：月110〜300カナダドル（81〜220米ドル）
燃料：1リットル当たり1.61カナダドル（1.18米ドル）
駐車場：月120カナダドル（88米ドル）
メンテナンス：月80カナダドル（59米ドル）

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保険料は州によって大きく異なります。例えば、ブリティッシュコロンビア州やオンタリオ州はケベック州より高額になる傾向があります。運転者の年齢、車種、運転歴、住んでいる地域なども保険料に影響します。

通信費とインターネット

カナダはインターネットと携帯電話サービスの料金が高いことで知られています。高速インターネットはギガビット接続で月110カナダドル（81米ドル）ほどかかりますが、遅い回線なら月50カナダドル（37米ドル）程度で利用できます。家族の携帯電話サービスは、プランやデータ容量によって月100〜200カナダドル（73.5〜147米ドル）程度かかります。

娯楽費とその他の出費

映画、ストリーミングサービス、国立公園訪問などの娯楽には、月300カナダドル（220米ドル）程度を見込んでおくとよいでしょう。カナダ人は平均して、Netflix、Disney+、Prime Videoなど複数のストリーミングサービスに月50〜60カナダドル（37〜44米ドル）を使っています。映画のチケットは、地域や劇場によって1回10〜15カナダドル（7〜11米ドル）程度です。

多くのカナダ人は屋外で過ごすことを好み、国立公園の訪問や様々なフェスティバルに参加することが多いです。これはより安価なレジャーオプションとなることが多いです。カナダの国立公園の入場料は通常、1人1回8〜10カナダドル（6〜7米ドル）程度です。

また、投資や貯蓄のために月500カナダドル（368米ドル）以上を確保することをお勧めします。これは特に、将来的に十分な年金を受け取れない移民にとって重要です。投資を早く始めるほど、退職後の生活が快適になります。

その他の出費には、生命保険（月100カナダドル（73.5米ドル）から）、子供の活動やレッスン（50〜200カナダドル（37〜147米ドル））、衣類や靴（100カナダドル（73.5米ドル））などがあります。ただし、これらの金額は個人のニーズや好みによって変わります。割引品を購入すれば節約できますし、ブランド品を好む場合はより多くかかる可能性があります。